モズクやわかめの成分で有名なフコイダン。一体がん細胞に対してどのような働きをしてくれるのでしょうか?ここではフコイダンががん細胞に与える作用や働き、肝臓がんに効くかどうかについて解説。フコイダンを飲みながら治療を続けたがん患者の方の体験談も必見です。
フコイダンががん細胞に対して作用する効果は3つ。「アポトーシス誘導作用」「血管新生抑制作用」「免疫力強化作用」です。
臨床でもフコイダンを摂取した患者の腫瘍に対する免疫が増強し、QOLが向上したという症例が多くあります。
アポトーシス誘導作用はがんを自滅に導く作用。研究では正常な細胞とがん細胞に対して様々な低分子化フコイダンで観察されました。まだ研究段階でフコイダンのどの成分がアポトーシスを起こしているのかは特定されていませんが、低分子化したフコイダンをヒトのがん細胞に加えると、アポトーシス作用を起こしてがん細胞の動きが止まることが観察されています。
肝臓がんやそのほかのがんに直接的な効果があると証明されたわけではありませんが、投与することで免疫力を強化し、増殖や転移を防ぐことにつながると言えるでしょう。
また、がん細胞が新しく自らの血管をつくって増殖しようとする働きを断つ効果があります。ヒト子宮がんにフコイダンを作用させたところ、血管内の増殖細胞因子が抑制される動きがみられました。これにより、フコイダンにはがん細胞が血管をつくろうとする働きを断つことができることが分かっています。
そのほか、免疫機能を活性化させて正常な細胞ががん細胞へと変化させるのを防ぐ作用や、活性酸素を除去する作用があります。
まだ研究段階で詳しいメカニズムについては解明されていませんが、フコイダンに含まれている多糖体が菌類の細胞壁と似ているからではないかと言われています。「体内の免疫細胞が多糖体を病原菌と勘違いして活性化する」という推測ですが、現段階で最も可能性の高い見解です。
フコースと呼ばれる糖に硫酸基が結合して数多く連結した「硫酸化多糖類」がフコイダンです。フコイダンは様々な海藻に含まれていますが、とくにモズクに多く含まれています。その量はわかめや昆布に比べて約5~8倍です。
抗がん以外の効果でとくに注目すべき効果は肝機能の向上です。フコイダンには幹細胞増殖因子「HGF」をつくり出す作用があります。肝臓細胞を再生させ、傷ついた肝臓細胞を修復させる働きを持っています。肝機能が弱っている方や肝臓がん治療を行なっている方にとって有効な成分と言えるでしょう。
そのほか、抗ピロリ菌や抗アレルギー作用、抗炎症作用、血中コレステロール値や中性脂肪値、血糖値を改善するなど、生活習慣病の予防にも役立つと言えるでしょう。さらにフコイダンは免疫力を向上してくれる効果もあります。免疫細胞であるNK細胞やマクロファージを活性化。免疫力を高めながら肝細胞を再生することで、肝臓の機能を強化することにつながります。
がんが再発してしまいました。前回は抗がん剤治療のとき動けなくなって苦しかったため、再治療の前に色々調べてフコイダンのことを知りました。今回は抗がん剤投与を減らしたのとフコイダンを飲んでいたのが良かったのか、前回のような副作用が出ず非常に楽に退院できました。抗がん剤の治療は続きますが、副作用が軽かったのはフコイダンのおかげかもしれないので、今後も続けて飲もうと思っています。(60代/男性)
九州大学大学院農学研究院「海藻由来酵素消化・低文化フコイダンの抗腫瘍効果を中心とした研究」より
(http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/crt/fe/index.html)
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